その３　火起こしと炭火焼

３-1　火起し

炭火焼バーベキューの儀式とも言える火起こしを、やりましょう。

この場合の火起しは、炭だけで燃えている状態になるまで炭を燃やすこと。炭熾し。

まず、現地に到着すると、場所の確保と荷物運びがあります。

場所の確保は事前のリサーチと時間との勝負。駐車場だって良い場所が取れるかどうか出遅れるとなかなか大変です。

景色や風の向き、日当たりや日陰具合。水道や流し等の水場からの距離や遊び場からの距離。人数がいれば色々と意見が出てまとまらないこともありますが、とにかく早めに決めるためにお互いが妥協しあいましょう。

さらに、荷物運びは参加者全員が今日一日楽しく過ごせるかどうかに微妙に係わってきます。いかに手際よく自分から進んで荷物運びをするかどうかを、お互いよく見ていますね。

サボっている人は次から呼ばれなくなるかもしれませんから、がんばって手伝いましょう。

 

さて、テーブルやタープなどの用意が出来たら、調理準備と火起こしの開始です。

調理のほうは事前に下処理をして、その場でなるべくごみが出ないようにしましょう。

また、ごみを置いて帰れるところでも、分別は当たり前。ただ、地域によって分別の方法が違いますから、チェックが必要です。

 

いよいよ炭の火起しです。

全くの初心者の場合は使い始めの２時間前くらいから、火起こしにかかりましょう。

慣れてくれば２０分程度でそれなりに使えるようにもなります。

又、火起こし用の道具も色々ありますので、うまく利用すれば便利です。

 

■　標準的な火起こし

�@ライターやマッチだけで火がつくもの（A）「小枝、割り箸、新聞紙、（着火材は物によります）」を円錐型に積み上げる。

　たまたまバーベキューコンロを新しく買ったという方がいらしたので
　　　　　　　　　　　　　　　　　写真用に使わせていただきました。　　　　　　　　　　　　　　　　　

�Aその上に少し空間を空けて（B）細めの薪を同じく円錐型若しくは井形に積み上げる。

細めの薪＝小指の太さ程度の小枝です

�B中の（A）にマッチやライターで火をつけ（B）に十分火がつくようにする。

この段階は団扇などで風を送るにしても軽く送りましょう。強く扇ぐと元の火が消えてしまいます。
�C（B）の上に大きめの薪を渡す。このときも空間を作り、薪が真横にならないように、なるべく立つようにする。

�D大き目の薪に火がついたらその上に炭を置き（出来れば空間をあける）団扇などで扇いで炭に満遍なく火がつくように火バサミで調整する。

■　トーチ、バーナーにより直接炭に火をつけて熾す

�@積み上げた炭の根本にバーナーの炎を直接当てる。

�Aある程度火がついたら団扇等で扇いで満遍なく火が廻るように火バサミで調整する。

■　炭起こし器を使って炭を熾す

これには、コンロが必要です。

�@炭起こし器にあまり太くない炭を縦に並べて入れる。

�Aコンロで炭が７割がた起きて来るまで火にかける。

■　煙突型炭起し器を使って炭を熾す

この場合は炭起こし器の説明書に従ってください。煙突型炭熾し器にも色々種類があります。ただの炭起こし器と違う点は、煙突効果により、コンロが必要なく、着火は新聞紙や着火材のみで大丈夫という点。また、コンロの炭起こし器にくらべて炭起しできる炭の量が多いです。

金属製の煙突を使って自作されている方も多いようです。